
生き物系YouTuberとして70万人以上のチャンネル登録者を持つ「うごめ紀」さん。その圧倒的な知識量と専門性の高さから、視聴者の間では「実は研究者なのでは?」という噂が絶えません。実際、うごめ紀さんは新種の昆虫を発見し、学術論文を発表した実績を持つなど、YouTuberの域を超えた研究活動を行っています。
今回は、うごめ紀さんの論文や新種発見の内容、そして研究テーマについてわかりやすく解説していきます。
うごめ紀は研究者?論文はあるの?
うごめ紀さんは、YouTuberでありながら研究者としての側面も持っています。2022年12月31日、X(旧Twitter)で「このたび、とある新種の昆虫を発見し、名前をつけた論文を学会誌に発表しました!」と報告しました。
このたび、とある新種の昆虫を発見し、名前をつけた論文を学会誌に発表しました!!!
— うごめ紀 (@UgomekiMushi) December 31, 2022
…身バレするので分かる人に向けてご報告ということで…。
相互の方で論文のPDF欲しい方はリプかDMで教えてください。
ただし、「身バレするので分かる人に向けてご報告」としており、新種の昆虫の詳細や論文のタイトルは公開されていません。論文は本名で書かれているため、個人情報保護の観点から詳細を伏せているようです。相互フォローしている人には、リプライやDMで論文のPDFを提供するとのことでした。
今回出した論文は本名で書いていますが、本名バレもしたくないので、論文ってどうにかして個人情報を隠して出せないのだろうか(たぶん無理)
— うごめ紀 (@UgomekiMushi) January 5, 2023
こっそり出せばいいだけだけどね
さらに2023年1月には「今回出した論文は本名で書いていますが、本名バレもしたくないので、論文ってどうにかして個人情報を隠して出せないのだろうか(たぶん無理)」とXで投稿しており、学術界での活動を続けていることがうかがえます。
また、うごめ紀さんは大学・大学院を卒業しており、大学院では植物の生理生態を専攻していました。元々は昆虫を学びたかったそうですが、大学に入ったタイミングで昆虫の担当教授が別の大学に異動してしまったため、結果として植物分野を専攻することになったと明かしています。
うごめ紀の論文内容を解説
研究テーマとは
うごめ紀さんの具体的な研究テーマについては、本人が詳細を明かしていないため全容は不明です。ただし、いくつかの情報から推測することができます。
まず、2022年に発表した論文は新種の昆虫に関するもので、うごめ紀さん自身がその昆虫に名前をつけています。これは分類学的な研究であることを示しており、新種記載という昆虫学において重要な業績です。
さらに注目すべきは、2025年8月に発表された絶滅危惧種「ミヤコホラアナゴキブリ」の再発見です。うごめ紀さんは2023年7月に宮古島の洞窟で雌1個体を発見し、その後の追加調査で研究者らが雌雄2個体を発見しました。この発見は52年ぶりの快挙として、2025年8月14日付で学術誌「Fauna Ryukyuana」に掲載されました(沖縄タイムス)。
洞窟性のミヤコホラアナゴキブリを約50年ぶりに再発見した記録が正式に発表されました!ぜひ読んでください。
— うごめ紀 (@UgomekiMushi) August 28, 2025
私が見つけたのはメスのみで同定困難でしたが、柳澤さんらの調査でオスが発見されたことで、本種と同定されました。
調査・報告に携われた方々に厚くお礼申し上げます。 https://t.co/y4BJ7uT2KX
うごめ紀さん自身がXで「洞窟性のミヤコホラアナゴキブリを約50年ぶりに再発見した記録が正式に発表されました!私が見つけたのはメスのみで同定困難でしたが、柳澤さんらの調査でオスが発見されたことで、本種と同定されました」と報告しており、学術的な発見に貢献していることがわかります。
また、noteでは冬虫夏草に関する詳細な観察記録を公開しています。「サビイロクビオレタケという冬虫夏草が胞子を放出する瞬間を撮れました」という記事では、冬虫夏草の胞子放出メカニズムを観察し、「成熟した冬虫夏草を冷蔵庫で保管しておき、しばらくしてから取り出して濡らしたり気温の高いところに置いたりすると1時間もかからず胞子を出す」という発見を報告しています。
専門分野は何?
うごめ紀さんの専門分野は植物学、特に植物の生理生態学です。しかし、大学院で植物を専攻しながらも、昆虫や冬虫夏草への強い興味を持ち続け、独自の研究を続けてきました。
大学・大学院では植物の生理生態を研究していたと明言していますが、YouTube活動や論文執筆では昆虫や冬虫夏草を主な対象としています。これは非常に珍しいケースですが、植物生態学の知識が昆虫や冬虫夏草の生息環境を理解する上で役立っているのでしょう。

特に冬虫夏草は、虫に寄生するキノコという特殊な生物であり、植物学(菌類学)と昆虫学の両方の知識が必要です。うごめ紀さんは植物学のバックグラウンドを活かしつつ、昆虫への情熱を組み合わせることで、この分野で独自の地位を築いています。
また、動画内では珍しい生物を見つけただけでなく、新種かどうかを判断する能力も示しています。ある動画では「新種の冬虫夏草と思われるものを採取し、本当に新種か確認するために追培養して胞子を確認する作業」まで行っており、研究者レベルの知識と技術を持っていることがわかります。
新種発見の噂は本当?
上記のとおり、うごめ紀さんは少なくとも1種類の新種昆虫を発見し、学会誌に論文を発表しています。

2022年12月31日のXの投稿で、うごめ紀さん自身が「とある新種の昆虫を発見し、名前をつけた論文を学会誌に発表しました」と明言しています。論文は英語で書かれている可能性が高く、国際的な学術誌に掲載されたと考えられます。
新種の発見は昆虫学において非常に重要な業績です。新種を発見した研究者は、その生物に学名をつける権利を持ち、記載論文の著者として永久に記録に残ります。うごめ紀さんがこの栄誉を手にしたことは、単なるYouTuberではなく、学術的にも認められた存在であることを示しています。
また、2025年の「ミヤコホラアナゴキブリ」の再発見も、新種発見に匹敵する重要な発見です。環境省レッドリスト2020で絶滅危惧II類に分類されている希少種を52年ぶりに発見したことは、生物多様性保全の観点からも大きな意義があります。
さらに、Real Soundの記事によれば、うごめ紀さんは「50年間使われていなかった井戸から未記載種(新種とほぼ同義)の可能性があるヨコエビを発見した動画」も公開しており、この動画は296万回再生を記録しました。
なぜ「京大」「研究者」と言われるのか
うごめ紀さんが「京大出身」「研究者」と言われる理由は、その圧倒的な知識量と学術的な活動にあります。
まず、京都大学説が浮上した理由について見てみましょう。ライブ配信で「京大の自然林に行く」という発言をした際、視聴者から「京大出身なんですか?」と質問されたうごめ紀さんは、「それは言えない」とだけ返答しました。

明確に否定していない含みのある回答をしたことから、”うごめ紀の出身大学=京大”説がまことしやかに囁かれるようになりました。
京都大学農学部は、昆虫や植物の研究環境として全国でもトップレベルの設備と教授陣を有しています。うごめ紀さんが植物の生理生態を専攻していたこと、高度な研究能力を持つことを考えると、京都大学出身である可能性は決して低くありません。
また、「研究者」と言われる理由は明確です。うごめ紀さんは実際に学術論文を発表し、新種を発見し、絶滅危惧種の再発見に貢献するなど、研究者としての実績を持っています。YouTubeでの活動も、単なるエンターテイメントではなく、学術的な検証や観察を伴った質の高いコンテンツです。
さらに、知の巨人として知られる養老孟司さんとの対談動画では、専門用語が飛び交う超ハイレベルな会話が成立しています。一般人には理解不能な内容でも、うごめ紀さんは養老孟司さんと対等に議論できるだけの知識を持っており、これも「研究者」と呼ばれる理由の一つです。
うごめ紀の知識レベルがすごい理由
うごめ紀さんの知識レベルがすごい理由は、大きく分けて3つあります。
第一に、大学・大学院での系統的な学びです。植物の生理生態を専攻し、修士課程まで進んだことで、生物学の基礎から応用まで幅広い知識を身につけました。大学院での研究経験は、単に知識を暗記するだけでなく、観察力、分析力、論理的思考力を養います。
第二に、独学と実地調査です。大学では植物を専攻しながらも、昆虫や冬虫夏草への情熱を持ち続け、独自に学び続けました。日本全国、さらにはラオス、ミャンマー、マレーシア、石垣島、宮古島など海外や離島まで足を運び、実際にフィールドワークを行っています。この実践的な経験が、教科書だけでは得られない深い知識につながっています。
第三に、人脈とネットワークです。養老孟司さんやフランス文学者の奥本大三郎さんといった著名な昆虫愛好家との交流、研究者らとの共同調査など、専門家とのつながりを持っています。ミヤコホラアナゴキブリの再発見でも、うごめ紀さんの発見をきっかけに専門の研究者が追加調査を行うなど、学術界との連携が見られます。
また、うごめ紀さんは目の前の昆虫を見て、すでに認知されている昆虫か新種なのかを判断できる能力を持っています。これは膨大な既知種の知識があってこそ可能なことです。さらに、動画内で「追培養して胞子を確認する」といった専門的な技術も使いこなしており、知識だけでなく実験技術も高いレベルにあることがわかります。
うごめ紀の論文や新種発見とは?研究内容をわかりやすく解説|まとめ
この記事では、生き物系YouTuber「うごめ紀」さんの論文や新種発見、研究内容について詳しく解説しました。
リサーチして分かったことをまとめておきましょう。
- うごめ紀さんは2022年に新種の昆虫を発見し、学会誌に論文を発表した実績を持ちます。身バレを避けるため詳細は非公開ですが、相互フォローの人には論文PDFを提供しているそうです。
- 大学・大学院では植物の生理生態を専攻。元々昆虫を学びたかったそうですが、教授の異動により植物分野を研究することになりました。
- 専門分野は植物学(特に生理生態学)ですが、昆虫や冬虫夏草への情熱を持ち続け、独自の研究を展開しています。
- 2023年に絶滅危惧種「ミヤコホラアナゴキブリ」を52年ぶりに発見し、その記録が2025年8月に学術誌に掲載されることになりました。
- 研究テーマは昆虫の分類学と冬虫夏草の生態学。新種記載や希少種の再発見など、学術的に重要な貢献をしています。
- 京都大学出身という説がありますが本人は明言していません。ただし、含みのある返答や高度な研究能力から、難関大学出身の可能性は高いといわれています。
- 知識レベルが高い理由は、大学院での体系的な学び、独学と実地調査、そして専門家とのネットワークにあると考えられます。
うごめ紀さんは、YouTuberでありながら本格的な研究者としての顔も持つ稀有な存在です。新種の発見や絶滅危惧種の再発見など、学術界にも貢献しながら、一般視聴者にもわかりやすく生物の魅力を伝えています。
単なるエンターテイメントではなく、教育的価値と学術的価値を兼ね備えたコンテンツを発信し続けるうごめ紀さん。今後の活躍にも期待したいですね。